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紫色の夢の跡

日々考えたことや本の感想などを、地に足がつかないまま 書き綴ります。

絵画の展覧会をもっと楽しみたい方へ

今週のお題「プレゼントしたい本」

西洋美術史入門 (ちくまプリマー新書)

西洋美術史入門 (ちくまプリマー新書)

 

 

 絵画は感性で見るものだろうか。その絵が好きか、嫌いか。きれい、独創的だなど、自分の好みで絵画を判断するのも、一つの鑑賞方法であることは間違いない。でもそれって…

なんだ、印象だけじゃないか。

                               byルイ・ルロワ(19世紀の批評家)

はい、お察しのとおり、モネの「印象、日の出」を見て、ルイ・ルロワさんが発した悪口である。これが「印象派」という言葉の由来となった。

ルイ・ルロワさんが仰るように、印象派が登場する前の絵画は、制作者、鑑賞者の双方に予備知識が必要だった(オランダの風景画は例外)。なぜなら識字率が低かった当時のヨーロッパ社会において、絵画はキリスト教の教えを民衆に広める手段だったからだ。聖書やギリシア神話を知らなければ、宗教画は似たような人物や場面ばかりの退屈なものになってしまう。

そこで、私はこう思った。

 

高い入場料払って展覧会に行ったのに、なんとなく絵を見た気になるだけではもったいない!

 

ルネサンスバロックの絵画は、知識があれば100倍楽しめる。例えばキリスト教の聖人であれば、キャプションを見なくても、一緒に描かれている物や動物で誰なのかが分かる。下地となる逸話を知っていれば、絵の前でひとりニヤニヤできる。

そうは言っても、そんなこと分かってるけど、西洋絵画の世界は広い。「広すぎてどこから取りつけばいいのか分からない」という人も多いのではないだろうか。この本は、西洋絵画に親しみたい人の道しるべになってくれる。


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