紫色の夢の跡

日々考えたことや本の感想などを、地に足がつかないまま 書き綴ります。

「世界に一つだけの花」に隠れた真の意味

♪ナンバー1にならなくてもいい。もともと特別なオンリー1♪

わずと知れたSMAPの名曲「世界に一つだけの花」は、花をモチーフに個性の大切さを説いている。

ころが雑草や樹木も含むリアルな植物の世界は、ナンバー1かつオンリー1でなければ生き残れない。今目にする植物はすべて、環境に合わせて進化を続け、他の植物との競争に勝ったナンバー1かつオンリー1の存在である。実は「世界に一つだけの花」の歌詞は非常に正確で、野生ではなく「花屋の店先」の花と限定しているのである。

はシビアな植物の世界。例えば、サボテンがわざわざ砂漠に生えるのにも理由がある。サボテンは、乾燥や暑さには強いが、他の植物との縄張り争いにはめっぽう弱い。他の植物が好む水分豊富な土地では、生存競争が激しい。サボテンは自分が苦手な縄張り争いを避け、他の植物が生えない乾燥地帯を選んだわけだ。貴重な水分が蒸発しないよう、葉を閉じてトゲに変化させ、トゲの先端で空気中の湿気を集めている(だからトゲがなくなると枯れちゃうの)。

分の苦手分野で勝負したら、ナンバー1になれるわけがない。植物は自分の強みを知っており、自分の土俵でナンバー1かつオンリー1を目指す合理主義者である。ぜひ見習いたい。

 


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